東京と大東京


死にたいくらいに憧れた 花の都“大東京”

長渕剛さんの1988年のヒット曲「とんぼ」の一節である。
そのころわたしは中学生だったが、東京というものはそういうもの、すごく憧れた人が集まってくる都市であるという認識を持っていた。
生まれた場所が東京近郊ではなかった人たちは、特に理由がなければ東京へ行く権利がないものだと思っていた。

それが、ひょんなことから35歳くらいで初めて東京に住むようになって、だんだん慣れてきて、特に憧れていない人間であっても住める都市であるということがわかってきた。
各都道府県からの転入超過数は埼玉県以外の45道府県すべて東京に対して超過しており、1位は愛知県2位大阪府3位兵庫県4位福岡県とのことである。
憧れは憧れなのだろうけれど「夢をかなえる場所」というよりも「ステイタスをアップさせる場所」としてこのごろは輝いているのかもしれない。


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