わたしがたぶん初めて興味を持った選挙が33年前の参議院選挙だったと思う。
冗談みたいな名前の党が突然たくさん出現して、政治ってもっと真面目にやらなくていいのかなあと高校生ながら心配した覚えがある。
「日本愛酢党」「UFO党」「地球維新党」「老人福祉党」等、今見てもわりと斬新な党名である。
そんなたくさん出現した新党のひとつの「日本新党」がこのときの選挙で初めて4議席を獲得し、党首の細川護熙氏が翌年に総理大臣になり、副党首の小池百合子氏が今では東京都知事3期目を務めているのだから、世の中わからない。
「スポーツ平和党」も1議席獲得し、このころからスポーツ系の有名人は選挙に強いということがわかってきて、今年の自民党の鈴木大地氏の選挙区出馬にもつながっている気がする。
そして、東京選挙区の32人の候補の中で、政治活動以外で知名度があるのは鈴木大地氏だけなんじゃないだろうか。
今のご時世の選挙は、知名度よりも実力で勝負するようになってきているのだろうか?それとも、知名度の高い人は政治家をやりたくなくなってきているのだろうか?
33年前から今でも残っている政党は「自民党」「公明党」「共産党」だけである。
33年間、いろいろな新党が結成されては消えていったが、それでも、やはりフレッシュな政党が現れると少しわくわくする。
今回の選挙は楽しみだ。