清涼飲料会社には4年半ほど勤めていたのだが、そのうち2年間は飯田営業所に勤務しており、ときどき飯田から地元の松本に帰る生活を続けていた。
いつもはクルマを使うのだが、2007年のゴールデンウィークに、歩いて帰ってみようということになった。
およそ90㎞くらいの道のりである。
そのころの事務スタッフのメンバー4名がすごく仲がよくて、そのメンバーのかたたちに達成したときの写メを送りたいというのが主なモチベーションだった気がする。
途中伊那のビジネスホテルで一泊して、ひたすら北に向かって歩いていった。
最後のほうは足も痛いし全然進んでいかないし、イヤになっていた。
そんなとき、辰野の自動販売機で買ったアクエリアスのペットボトルが、わたしの人生で一番うまかったものである。
美食家・北大路魯山人が、「空腹にするのが一番だ」と言っていたことの意味が、とてもわかった。
それ以降も美味しいお店の美味しい食べ物にはちらほら出会っているが、あのときの感動にはなかなか及ばない・・。
