わたしはもともと長野県松本市の端っこのほうで生まれ育ったのだが、進学や転職を機に移住を繰り返している。
けっこういろいろな土地に住むことになった。
松本→仙台→松本→飯田→松本→東京→名古屋→東京・・という具合に移住して、いまに至る。
そのへんに生えてきた雑草がその場所で栄養を吸収して丈を伸ばしてその場所で一生を終えるように、人間も、生き物としては生まれた場所で一生を終えるのが自然なことであると思う。
ただ、長い人生、経験してみないとわからないことがたくさんあるので、移住という大規模な環境変化はさまざまな新しい経験・発見をもたらし、現代社会への適応力を強化してくれる側面があって、これが侮れないとも思う。
わたしにとっては、31歳から2年間住んでいた飯田での経験(転勤)と、35歳のときに東京に移って来た経験(就職)は、とても大きかった。
もともと自分の持っているフォーマットが通用しない場所で、一から勝負していかなければいけないという条件が与えられることによって、新しいフォーマットを手に入れたり、自分の持っているフォーマットの確かさを確認できたりしたことが、よかった。
逆に言うと、今までと同じような環境で仕事や暮らしができるのであれば、移住による現代社会適応力強化はあまり期待できないかもしれない。
先週ちょっと北海道に出張して、いいところだなあと思いながら、そういったことを考えておりました。
